全日病会員からの寄稿コーナー

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北の、更に北の大地で、肝炎医療コーディネーターが活動始めました!
〜日本最北の総合病院からのご報告〜

名寄市立総合病院
副院長 鈴木 康秋

当院は全日病会員病院の中では稚内禎心会病院さんに次ぎ北から2番目に位置します(ちなみに名寄と稚内間は約170km)。また、日本最北の総合病院として道北三次医療圏の地方センター病院に指定されており、その担う医療圏は四国と同じ広さです。このため屋上にヘリポートを設置し、年間30人前後のDrヘリ搬送を受け入れています。

また当院の専門的診療のひとつとして肝疾患が挙げられます。肝疾患対策として国は肝疾患の啓発や診療支援、患者支援のための切り札として全国の都道府県で肝炎医療コーディネーター(肝Co)の養成を進めていますが、当院には北海道の肝Co研修を現在13名(臨床検査技師7、看護師2、MSW 2、薬剤師1、栄養士1名)が受講しており、今年から本格的な活動を開始しました。2月にはわたくしと同じ肝臓専門医で全日病の広報委員会副委員長でもある江口有一郎先生と肝炎啓発マスコットの肝美ちゃんに来ていただき院内で肝Co活動のPRを行いました。

8月には市内の大型商業施設で毎年おこなう「名寄市健康祭り」に初めてチームで参加し、腹部エコーによる脂肪肝測定と健康相談、子供エコー体験などをおこない、多くの市民に肝疾患を啓発しました。更に11月に初めて開催する「名寄市立病院祭り」でも活動する予定です。

昨今、病院運営においてネガティブな話題が多い中、当院の職員はモチベーションを高めポジティブ思考で頑張っており、名寄は“熱い”です(気温的にはもう朝晩は冷え込み寒いですが)。
今年は10月に齊藤学会長により第66回全日本病院学会 in 北海道が札幌で開催されます。学会にお越しの際は少し足を伸ばして(約200km…)、名寄にも来てみませんか?