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よもやま情報館
シリーズ:病院の風景(第3号)「病院からの眺望(眺め)」~六甲山と瀬戸内海~
医療法人明倫会 本山リハビリテーション病院院長 齋藤 実
神戸市の中心市街地は、六甲山の南側に位置し、東西に帯状に広がっています。東は当院のある東灘区から、西は須磨区までが六甲山の南側にあたり、この地域では北を「山側」、南を「海側」と呼ぶのが特徴です。少し高い場所に上がると、山と海に挟まれた神戸の地形を実感することができます。
当院5階にあるリハビリ室から海側を見渡すと、建物の間から瀬戸内海がわずかに見えます。阪神高速道路が高い位置にあるためにまるで海の上をトラックが走っているような不思議な光景が浮かびます。
今度は山側に目を向けると、六甲山系の最南部に位置する保久良山、十文字山や金鳥山が間近に望めます。4月上旬には、山々に点在する山桜や登山道沿いのソメイヨシノが一斉に咲き誇り、山肌は淡いピンク色に染まります。5月になると新緑が芽吹き、梅雨の時期には薄い雲が山々を覆います。秋が深まれば紅葉が訪れる人の目を楽しませ、12月からは六甲おろしが吹き始めます。
市街地にありながら、こうした一年を通じて移ろう景色は、色や香り、風の変化を通して、二十四節気や七十二候といった日本の四季の細やかな移り変わりまで感じさせてくれます。
私たちは、この豊かな自然に癒されながら、リハビリテーション病院として、日々懸命に治療や訓練に取り組まれている患者さんの心にも寄り添える存在でありたいと考えています。