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支部だより(北海道支部)
全日本病院協会北海道支部
支部長 齊藤 晋
この度、2024年9月1日付で新支部長を拝命いたしました、齊藤晋(さいとう すすむ)と申します。北海道支部の歴史は1986年7月の設立から始まり、現在では会員数が241医療機関と全日本病院協会内で最も多い支部となっております。北海道支部は北海道病院協会などと連携しており、北海道の医療の問題点などを常に共有し、北海道の医療向上のため活動しています。
まずは、北海道について簡単におさらいさせていただきます。北海道の人口は522万人、総土地面積は約8.3万平方キロメートルと広大であり、その広さは東北6県+新潟県を合わせた面積よりも大きいのです。医療体制においては、北海道は6つの三次医療圏と21の二次医療圏から構成されており、特に辺境や離島では医師不足が深刻な問題となっています。一部地域では常駐する医師が少なく、医療機関へのアクセスが非常に困難です。冬季には雪や悪天候による移動制約が加わり、患者や医師の移動がさらに難しくなります。多くの地域で公共交通機関が乏しいため、医師が派遣される際には飛行機や長時間の移動が必要となり、医師の負担が大きくなっております。
さて、来たる2025年10月11日(土)・12日(日)には、札幌コンベンションセンター・札幌市産業振興センターにおいて、第66回全日本病院学会in北海道を開催いたします。北海道での開催は2015年以来となり、今回の学会のテーマは『温故知新』~その先の、道へ。北海道から新風を~といたしました。このテーマには、過去の知識や経験を振り返り、それを基に新しい知識や見解を得る機会にしたいという思いが込められています。先人たちの知恵や経験を現代に適応させ、新たな価値を創造することを目指します。実行委員会では現在、鋭意準備を進めております。
10月の北海道は気候が非常に良く、また旬の食材も豊富に出回る時期です。ぜひ北海道の秋を堪能しながら、学会にご参加いただければと思います。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。
全日本病院協会北海道支部 支部長 齊藤 晋